そ、そーいえば....
なんかあたしが思わず
「まっさかー!空也くんなわけないよねー!」って言っちゃったとき
空也くん、確か...
「え?なんで俺の名前...?」
とかなんとか、言って、た、、、?
てことは、あたしのこと...
分かんなかったってこと?
「分かって、なかったかも...」
あたしはさっきまでのテンションはどこへやら、涙目で咲に言った。
「はぁ!?」
咲がまたもや叫んだ。
ごめん、咲。回りからの目線やばいて!
「で、でも!名前言ってないし、さ!?」
あたしは自分に言い聞かせるように言った。
「はぁ...。羅愛、そのままでいーの?」
え?
「せっかく会えたんじゃん。せめて空也くんに羅愛があんただったことぐらい言わなきゃ。」
そうだよね...。
「でも、もう会えないかも。」
あたしは俯いた。
「羅愛...。あんたって...『いらっしゃいませ~♪』
えっ?!
ココドコ!?
あ。カラオケか!
そーいや、カラオケ行ってたんだっけ?
空也くんのことですっかり忘れてた!
『何時間コースにされますか?』
ここのカラオケ店の制服らしき服のよく似合う目のぱっちりした可愛らしい店員さんがたずねてきた。
んー、今日は三時間くら...「フリータイムで。」
おぉ、さすが咲さん!
「ほら!いくよー」
咲はもう既にエレベーターにのって、ボーッとしてた急かしてきた。
って...
「ちょ!まっ!閉めんな!!」
咲が開くボタン押してくれなかったから、あたしはおもわず閉まりかけた数㎝の隙間に手を掛けて開いた。
「おぉーーー。」
咲、おぉーじゃないし!!
開けててくれてもいーじゃん!
まぁ、咲だししょうがないか←
「ふぅ...」
なんか疲れたわ。
ウィィィィィー...
あたしたちは三階までエレベーターで上がっていった。
咲なんかずっとルンルンしてるし!
ウィィィィィーン。
エレベーターが開くと、PerfumeSのポップなメロディーが流れてきた。
あたしもルンルンしてるかも♪
ガチャ
「307...307..あ、あった!」
どうやらあたしたちはドリンクバーの隣の部屋、307号室みたいだ。
ちなみにドリンク飲み放題!
「飲み物、なにがいい?羅愛はやっぱカフェオレー?」
咲はあたしのぶんも持ってきてくれるらしい。
「うん!冷たいのね!」
「りょーかい」
そう言って咲はドアを閉め、ドリンクバーへ向かった。
「ふう...」
なんかやっと座れるって感じだなー。
てゆーか、、、。
空也くんにまさか会えるなんて...。
何年ぶりだろ?
ふぉぉぉぉおっっ///
か、か、かっこよかったぁーっ///
ダダダダダッ
へっ?咲?
ばーーん!!
なになになに!?
咲どーしたの!?
咲がめちゃくちゃ急いで戻ってきた。
「カフェラテは?」
ドリンク取り入ったのになんで手ぶらで戻ってくるの。
「っはぁ...あたしは先に歌いれとく。羅愛が取ってきて。」
「なんで!?えっなに?気が変わったの!?」
「そう。はやく行ってきて。」
なんじゃそりゃ!!w
わざわざそんな急いで戻ってくるって...w
相変わらず自己中だなー(笑)
なんだかんだドリンク取り行こうとしてるあたしってえらいと思う。