無言のまましばらく歩くと、どうやら学校に着いたらしい。

……確かに、世間の言う不良という奴らが見渡す限りにいらっしゃる。
これは見事ですなぁ。

私のいた高校は、凜虎のほかにはいなかった。というより、他の族の奴らが入学することはなかった。

にしても、さっきからめっちゃジロジロみられてるんですけど…。
まぁ、元男子校に女子が入ってきてんだもんな。
でもさ、視線が痛いよ。

和「おい、なに突っ立ってんだよ。おいてくぞ。」

亜「うるせー、おいてくな!」

昇降口に行くと、クラス分けの紙が掲示されていた。
私は……2組か。
げ、和樹も2組かよ…。

スタスタと靴を履き替えて行こうとする和樹を追いかけ、階段のところで追いつくと、後ろから急に誰かが私と和樹の間にぶつかり気味に入ってきて肩を組まれた。