「おい!!!!!」
心が交差していたら、彼女が本当に心配していたことに気づいた。
「いい加減に大丈夫か!!?」
思ったより強い口調だった。けど、僕は知っている。彼女・・・さくらがこんな口調になるのは心から心配してるときだってことを。
この口調は僕がさくらの前でいつも聞いていた奴だってこと。
「うん・・・大丈夫だよ・・・」
やっとの思いで出せた声はそれだけだった。
「そうか、良かった。まるで1人でどっか違うとこに行ってるみたいだったぞ?」
「えっ?そんなに?」
「あ、ああ。まあ、今は平気そうだがな」
「ごめんね、さくら」
「・・・・!!!?」
つい出してしまったその言葉はまたもや彼女を混乱に陥らしてしまったらしい。