「あのね、くるみ。

私ね、男嫌いを直した方法思い出したからね、くるみには絶対男嫌いをしっかり直して社会人になってもらいたいの。


それでお父さんとね?話し合った結果…」



私は息を飲み込んだ。
辺りは静かで緊張感が湧き出てた。


でも男嫌いが直るんだったら…
なんでも…する。



「南山平和男子高等学校の隣に引っ越す事にしました〜〜」



「っ…え?」



…ぜ、前言撤回…


無理だよ…?!

え?!!


「なっ…?!!だ、男子校のとなりにひっこすとか…!!なんで?!」



「だーかーらー、くるみの男嫌いをなおすため!」



うえええええええ?!!!

で、でも待って。男子校の隣とか…

余計に男子嫌いなるんじゃ…



「お母さんもね、おばあちゃんたちに男嫌いをなおすため男子校の隣に住まされたの。んでしっかり男嫌いなおしました」



うッ…前例あり?!!



「…で、でもぉ…」



お母さんは私が言おうとしたことなど無視して「準備しなくちゃん♪」と鼻歌まじりのよくわからない歌を歌いながら和室にむかった。





「…う、うそ、でしょう…」


無理だよ…


どうしよう…