「うっぜー!!!」




今日も悲惨な目にあってしまった。朝から机は落書きだらけだし、そもそも廊下に投げ出されてたし、っていうか上履きが水浸しだったし。なんか悔し
い。





「やることがしょうもねーっつーの!」




朝学活終了後、わたしは即ひとり屋上に向かった。まちろん一時限目には参加する気はない。というか…




「プレハブに移動したんだ。わたし。」






伊藤星七という意味のわからない男の隣にいるのも辛かったので、今朝こっそりプレハブに移動したことを思い出した。



プレハブに移動したことは、カウセリングの先生に伝えたし、"教師は不在"とプレハブの黒板に書いてあったので、今のわたしに授業もなにもない。





にしても、空は嘘をつかない。



「今日はなんの夢を語ろうかなぁ…」




空は嘘をつかないから、普段言えない悩み事や希望などを簡単に言える。(通常これは独り言と言うらしい)







だから屋上は好きだ。大好きだ。



できるならば結婚したい。



基本屋上には誰も来ない。
汚いから。



それとわたしがいるから。






ありがたいというか、なんというか。