胡桃「私は、自分が思ってる以上に仁のことが好きみたい。だから、頑張って仁のことを信じてみようと思う…。
咲乃は、龍雅と別れていいの?まだ、沢山じゃないけど時間はあるんだよ?」



咲乃「そっか、なら私のことはほっといて早く仁の所に行っておいで?今日は、まだ一度も会っていないんでしよ?
龍雅くんとは、どっちにしろ別れるつもりだったから…。ただ、別れが少し早まってしまった。それだけだよ…
あと、今は別れる理由もちゃんとあるから私にとっては好都合だしね!」



胡桃「あんなに、龍雅のこと好きだったじゃない!!なのに、どうして諦めたりするの?なんで、自分のことを大切にしないの?なんで、私の心配ばっかりするのよ!結局、私は、咲乃に心配ばかりかけて咲乃の力には慣れない…。こんなの友達でもなんでもないじゃない!」



ーバンッ


胡桃は言い終わると屋上から出て行った。私は、昔からこう。人の顔色を伺って、この人にこうしたら喜ぶとか、この人にああしたら怒るとか色々分かっていた。今回だって、まだ早いけどお別れのつもり。相手を怒らしたら、私のことを嫌いになるかもしれない。だって、嫌いになってもらった方が別れやすいから………



でも、さっき言った胡桃の言葉。一つだけ訂正させて?胡桃は、めちゃくちゃ私の力になっているよ。ありがとう。