「だーかーらー、拗ねるな笑」

まなちゃんが笑ったときだった

「中川先輩!部活行かないんすか?」

その声に振り返ると

背が高く、整った顔のイケメンさんがいた

「あ、橘。行くわよ
わざわざ来なくてもいいのに」

まなちゃんイケメンさんの知り合いなのかな?

「別に、通りかかったら先輩が部活も行かないで喋ってたから」

ちょっと刺々しいなぁ

「はいはい、部活行かないで喋っててさーせんでしたー」

まなちゃん口尖らせてる

「あ、羽奈こいつバスケ部の後輩橘悠輔タチバナ ユウスケ」

「あんた先輩だったんだ
小さくて分からなかった」

むっかーー!!

「小さくないし!」

失礼なイケメンさんもといい橘君

「え、あんたをちびって言わないで誰がちびなの?」

なんなの橘君は!!
一応あたしの方が年上だからね!

「橘やめなさいよ
ちびっこって言っていいのあたしだけなんだから!」

まなちゃんそれも嫌だよ

「はあ、まあいいや
中川先輩バスケ部一緒に行きますよ」

橘君がまなちゃんの手をとった

「え、ちょっと待って」

「あ!まなちゃん6時まで学校で待ってるからねー」

「ありがとー羽奈」

「ほら、早くいきますよ
のろまですね」

「分かったわよ」