私はとたんに西山くんの名前を呼んでいた。




「西山くんっ!!」



私の声に気付いた彼は振り返り優しく笑った。




「どした-?」





「......好き。」





「.....えっ?ごめん。聞こえない…」




西山くんは困ったように微笑みながら
私に向かって近付いてきてくれた。




「私....西山くんのことが好き!」



私は恥ずかしくて目を瞑って叫ぶように言った。