ーsideミリヤー

落ち着く…なんだか日だまりに居るような感じ。コンクール、と聞いた時怖かったのに今、わたしの心は安心の二文字だった。

「…わたし、お兄さまの話しちゃんと聞いてみる。出るか、出ないかはその後に決める。」わたしがそう言うと、

「……分かった。だが、ムリだと判断したら止めさせるから。」ユウキはそう言った。

「分かった。」そう言った。ユウキとの距離が近いからなんだかユウキの唇に触りたくなった。

……後、わたしに無い喉の出っ張り…

…でもこんなこと言ったら引かれないかな?

じーっと見てるわたしに気付いたのかユウキは

「どうした?」と聞いてくるけど、でも『キスしたい。』だなんて恥ずかしくて言えないよ…。

「えっと、ね。」う~顔が熱いよ…。

「ん?」優しい声音。勇気を出して、でも恥ずかしいから大きな声で言えないけど、言ったら、凄く甘いのをユウキから貰った。