ー翌日。夕方ー
お兄さまから、ユウキ、わたしで新たに分かった情報を聞いていた。
「──そうですか。やはり…」わたしの推論にピタリと合致していた。
わたしが知っている情報は一握りの女子、体育教師がわたしがラケットでボールの速度を落とした時、悔しい様な顔をしていた。
だからわたしはグルで陥れようとしたのでは無いか。と言うこと。
お兄さまから伺った内容は『その体育教師は反王室派であった事、一握りの女子はイジメグループわたしをイジメの新たなターゲットにしていた。』と言うことだった。
わたしとお兄さま二人情報と推論を公開しお兄さまとユウキは怒りを見せていた。
「団長。」短くユウキが怒りで数段と低くなった声で言うとお兄さまは
「──あぁ。物的証拠も掴んだ。」そう言ってポケットから取り出したのはUSBメモリ。
「この中に体育教師と数人の女子生徒がミリヤに被害を及ぼした後に仕掛けた音声記録がある。…見事に洗いざらい喋ってる。」声が怒りで固くなったお兄さま。