ーヒンメル学院。sideミリヤ。授業中ー

体育の授業で今テニスをしている。

…運動は結構得意。日本に居たときも総合成績トップ3には入ってたし。(実技教科も含めて。)そんな人がやれば…

「ゲームセット!!」は当たり前で…。余裕で勝ちました。

『バックハンドが無いなんて…』そう。わたしは(お兄さまも)両利き。左は技巧系、右はパワーと使い分けてる。

「ありがとうございました。」そう言ってわたしはコートを出てタオルで汗を拭く。男子ではサッカーをしてる。…ユウキは、あ!!今ゴール決めた。…カッコいい…。ポーッとしてるとユウキが口パクで『見すぎた。』って言われた。

…カッコいいユウキが悪いのに。

む~っとむくれた。

そんな時、視界ぎりぎりで何かが動いた。近くにあったラケットでそれの勢いを殺して見てみると、テニスボール?危ないな。

「姫様!!お怪我は?」ユウキが急いでわたしに向かって走って来た。

「ありません。…それより」その先の言葉が分かったのか

「畏まりました。…この件は団長にお伝え致します。」そうユウキは言った。