「隠さなくていい。ユウキ、ミリヤに好意を抱いているのだろう?…一人の女性として。」

…!!バレてる…!!

「その事に関しては俺は賛成だ。ミリヤもユウキを誰よりも信頼している。別の人ではミリヤは心を開くのに時間がかかる。…ミリヤがユウキの事『責めないで下さい。』と必死な目をしていたからな。…あんな目はユウキにしか出せないだろう。」団長が、賛成…?

その言葉に触発され団長を見ると団長の緑色の目は穏やかな色だった。

………。

団長に隠すのはムリだな。

ありのままを団長に説明した。

遠巻きに見られていて、話しかけてもはぐらかされる事、それに悩んでいた事、友人になって欲しいと言われ承諾したこと。二人だけなら敬語も様やさんずけを無くす事、

そして何より自分自身姫様─ミリヤに好意を抱いてる事。

「──そうか。ミリヤが望んでいるなら俺は口を出さない。…その先に進みたいならミリヤ自身に思いをぶつけろ。ミリヤがO.K.と言ったら、父上達には俺が説得する。…只これだけは言っとく。俺が望むのはミリヤの幸せだ。それ以上もそれ以下も無い。」そう言うと立ち上がり、邪魔したな。と残し団長は部屋を出た。

……ミリヤの幸せ、か。