ーsideユウキ。ユウキの自室ー
宿題や、近衛騎士の仕事を終え、明日の為に休もうとした時、ノックが聞こえた。
…誰だ?こんな時間に。
「はい。」そう言うと扉の向こうから
「俺だ。」は!?団長!?
「い、今開けます!」急いで扉を開けて団長を見た。
「すみません。こんな格好で…。」今の格好はパジャマ姿。…人様に見せる格好では無い。
「イヤ、かまわない。…それより、聞きたい事がある。」ん?俺は団長にソファーに座って貰い
「私に答えられる範囲でしたら…」そう言うと
「イヤ、ユウキにしか答えられない。ミリヤの件だ。ミリヤ、リンゴアレルギーらしいな。」あ!報告し忘れた。
「申し訳ありません。」頭を下げると、
「イヤ、ミリヤから『ユウキさんを責めないで下さい。』と言われたから気にしていない。…だが、気になる事が有ってな?ミリヤがユウキの事呼ぶとき、一瞬詰まったんだ。ユウキの事を呼び捨てにする事が慣れているのに隠すみたいにな?…誤魔化されたが何かあるんじゃないか?」突き刺さる様な視線。…疑問符が付いてるが、確信している目。
俺は黙秘を選んだ。