ーsideアレスー

ミリヤが夕食の時機嫌が良かったから聞こうと思い、前に食べたリンゴが美味く、ミリヤに持っていったら、ミリヤに眉間にシワを寄せられ、聞いたらアレルギーだった。

「食物アレルギー…!!すまない。直ぐに片付ける。」

ミリヤの部屋を出て、リンゴの破棄、それと手を洗いミリヤの部屋に戻ると、ミリヤが怒って居た。…失敗した。折角機嫌が良かったのに斜めらせてどうするんだよ、俺。

「すまない。知らなかったとは言え食べさせようとして、」そう言うとミリヤは深呼吸し、

「いえ、お兄さまには伝えて無かったので、わたしこそ申し訳ありません。」と言った。…ん?『お兄さまには?』

「誰かに…伝えたのか?」そう言うとミリヤはビクッとして、

「はい。ユウキ、さんに。…ですが、ユウキさんを責めないで下さい。ユウキさんに伝えたのは今日の夕食前なので。」と言った。

一瞬ユウキの名を言うとき、つっかえた。

機嫌が良かったのはユウキが関係している…?