ーsideミリヤー
日本に居た時から友人なんて居なかったわたしにユウキの存在はスゴく嬉しい事。
…明日、何話そうかな♪
ユウキの事もっと知りたい。
夕食、お風呂を終え、出された宿題をこなしながら考えていた。
そんな時、ノックが聞こえた。振り返りながら
「はい。」そう言うと
「俺だ。」この声、お兄さま…?急いで扉を開けて
「どうぞ。」そう言うとお兄さまは部屋に入り
「リンゴ、一緒に食べないか?」そう言いながら剥かれたリンゴを見せた。
…リンゴ…?わたしが眉間にシワを寄せたのを見たお兄さまは
「ミリヤ…?」そう言うけど
「お兄さま、わたしがリンゴアレルギーなのをご存じ無いのですか?」声が固くなる。
アレルギー持ちにそれを食べろだなんて危険以上の行為。…施設に居た時知らず、風邪を引いた時リンゴを食べた時大騒ぎになった。それからリンゴは気を付けている。