今日の課程が終わり、(勉強は前の学校の方が難易度高かったけど、分野が桁外違いに広い。…でもなんとか付いていける。瞬間記憶が有って良かった。でも…)
ーお城の中庭ー
わたしはベンチに腰掛け、花壇に目を向けていた。
……わたしが〝姫様〟だから、遠巻きに見ている人が多かった。
〝姫様〟だから何?わたしはわたしなのに肩書きに目を向けられ、友だちを作ろうと話し掛けようとしても避けられてしまう。
このまま学生生活終わるのかな…。
…お兄さまはどうなんだろう?…第一王子だし、わたしより責任や背負ってる物が違う。
団長と学生の両立で学生の友人はいるのかな?
暫くすると
「姫様。」と声が聞こえたから振り返るとユウキさんがいた。
「姫様、風が冷たくなって参りましたので城内へ入りましょう。」と言われたから頷き、部屋に戻った。