あれ?ここ、わたしの部屋?
右手を握ってる人はユウキさん立ったんだ。
じゃあ、左手は?見まわしたら
「ミリヤ!!」「ミリヤ様!」二人に声を掛けられた。
一人はユウキさん。もう一人は、お兄さまだった。
「お加減はいかがでしょうか?」ユウキさんが言った。
「大丈夫です。」そう言うとおきあがろうとしたが、
「お体を休ませて下さい。」とユウキさんに言われ、ベットに戻された。…あれ?ベット?わたしの記憶だとソファーに居たのが最後だよ?
「俺がベットに運んだんだ。ミリヤ、ユウキの手を離さなかったから。」あれ?言ってないよ?
「〝目は口ほどに〟ってやつだよ。」なるほど。
「さて。今は昼だけど、食べれそうか?」とお兄さまに言われ、パッと浮かんだのが
「半熟卵のオムライス…」だった。