ーsideアレスー
ドアを蹴破ったら、ミリヤがソファーで横になっていた。
これは、過呼吸!
見まわしても紙袋は無い。
俺は上着を脱いでミリヤの口を覆った。
ミリヤの意識が朦朧としてる。…!!完全に意識を失ってる。…まだ、早すぎたんだ。
「団長!どうしたんですか!?ドアが破られて…!!ミリヤ様!!」ユウキが来た。…ユウキもこの状態にパニックになってる。
「ミリヤが過呼吸になって、意識を失ったんだ。」端的に言うと
「過呼吸…」そうユウキは言うとミリヤに近付き、ミリヤの前で膝を付くと、人口呼吸の準備をして、ミリヤに口付けた。
…そうか。過呼吸は酸素を余計に取り込んでるから、人口呼吸で二酸化酸素を。
ミリヤの顔色が戻り、
「もう、大丈夫でしょう。」とユウキは言い
「ミリヤ様が過呼吸になった理由はなんでしょう?」
「実は──」と俺は話し始めた。