ー翌日。sideミリヤー
結局あまり寝れなかった。今日はとても大事な日なのに。
昨日は夕飯を食べずにずっと部屋に閉じ籠ってた。──あの場に居なかったお父さま方は別として一番信頼してるのはユウキさん。…お兄さまは──まだ整理が着いてない。
ノックが聞こえ『おはようございます。パティです。ご朝食の準備が整いました。』ドアの向こうに居るみたいだ。
「食欲無いの。」と言った。
『姫様、どうか一口だけでも…』って言ってるが、ムリ。…信用出来ない。
「一人にして。」わたしなりの最後通告。
『─ッ!!畏まりました。』そう言うと足音が聞こえ、ドアの向こうにある気配が消えた。
…ふぅ。気が休まらない。
ーsideアレスー
王族専用の食堂に向かっていた俺は、ミリヤ付きのメイドに呼び止められた。
「どうしたんだ?」そう言うとメイドは話し始めた。
「──そうか。」食べるのを拒否。相当ミリヤは拒絶している。
「分かった。下がってくれ。」そう言うとメイドは頭を下げて別の所に歩いていった。