ーsideアレスー
1件を片付け、ミリヤに会いに行こうとミリヤの部屋に向かったら部屋の前でミリヤ付きのメイドが立っていた。…不審に思い声を掛けると耳を疑う内容を聞いた。
「──分かった。君はミリヤが落ち着ける様、温かい物を頼む。」そうメイドに言った。メイドは席を外した。…不敬罪だな。その騎士。全く。騎士の名を何だと思ってるんだ?
ちょうどエルとユウキが俺の所に来たから事の顛末を話しその騎士を拘束する様に命じた。
俺はドアをノックし、「俺だ。入るぞ」と言ってミリヤの部屋に入った。…ミリヤはソファーに座りクッションに顔を埋めていた。…泣いてる。
『ニホン~~~』日本語で何かを言っていた。…唯一聞き取れたのが、「ニホン」…日本に帰りたいのか?
「ミリヤ」そう優しく語り掛けるとビクッとして
「おに…さま」と言った。
泣き過ぎて赤くなった目で俺を見ている
「お兄さまも…同じなのですか?」
「えっ!?」何を言ってるんだ?
「何を信じれば良いのか…」そう言うと言葉に詰まり少し泣き止みそうだったがまたミリヤは泣き始めた。