「ミリヤ、俺医者連れてくるから、座って待ってろ。」えっ行っちゃうの?不安そうなわたしの顔を見て、なのか

「直ぐ戻って来るから。」そう言うとユウキはわたしをソファーに座らせて部屋から出て言った。

わたしはお腹を撫でて

「君はそこにいるの?」と問いかけるけど答えがある筈もなく…時間が何時も以上に長かった気がした。

医者が来て、検査の後、言われたのが


「おめでとうございます。ご懐妊です。」という言葉だった。

ユウキとわたしは人目をはばらかず抱き締め合った。


二人には満面の笑みが浮かんでいた。



《完》