全学院学習工程が終わり、卒業式も終わり、半年が過ぎようとしていた。
お兄さま、ユウキは引き続き近衛騎士団に所属している。
わたしは公務をこなし少しでも多くの人に音楽の楽しさを知って貰うためにチャリティー活動をしたり、と忙しい毎日を送ってる。
わたしとユウキは卒業式の終わった翌日に式を挙げた。
そして今日はユウキの仕事が午前で終わるからわたしは部屋でユウキを待ってるんだけど…
「眠い…」と睡魔と戦っていた。
ガチャと扉が開き、ユウキが入ってきた。
「あ、ユウキお帰り。お仕事お疲れさま。」と立ち上がってから言ってぎゅ~してと合図をすると
「ただいま。ミリヤ。甘えん坊だな」と満更でも無い優しい声で言うと抱き締めてくれた。
「ん?ミリヤ、少し熱いぞ?大丈夫か?」とわたしの顔を覗き込んで言った。
「眠いけど、大丈夫。」と言うけどユウキは少し考えて、
「ミリヤ、ちゃんとアレ来てるか?」と真面目な顔で言ってる。
「先月…無かった。もしかして…」二人してわたしのお腹に視線を落とす。