ここはラスティ国、王都シルフィ。

わたしの愛娘が目の前から消えてしまい、16年が経ってしまった。

国を挙げて探したけれど、わたしの娘、ミリヤは何処にも居なかった。

ですが、わたしは信じてる。

娘はどこかで生きていると。

わたしの主人、アルード・ギル・シルフィディア…ラスティ国、国王である人はわたしを抱き締めてくれて心地よい声で

『大丈夫。ミリヤは私たちの前に元気な姿を見せてくれる。』そう、言ってくれた。

『えぇ、私たちが信じなくてはね。』そう言うとアルードは太陽の様な暖かい笑顔を見せてくれて

『そうだ。メリル。』と言い、夜は更けていった。


直ぐそこに待ち望んだ日が来ていた──。