「嫌だし。」
「なんで?見ちゃいけないものがあるの?」
「そういう意味じゃないけど…」
なんでー?
部屋くらいいいじゃん。
「じゃあ見して!」
「はいはい。じゃあこいよ。」
え?カイヤは私の手を握った。
「ちょっ…」
「見たいんだろ?俺の部屋!」
俺を強調するカイヤ。
「はい。着いたぜ。」
「離して…よ」
「何が?」
ニヤニヤしながら問う。
「手!手を…離して…」
「無理。」
「ちょっ…」
カイヤは手を絡ませる。
「こんな事で真っ赤になんなよ。」
「だって…手…なんか…繋いだ事…ない…も…ん…」
「やば。かわいい」
「かわいくない!」
私はカイヤをほって歩き出す。
でも、手を離してくれる気はなし。