大きな木の上にあるツリーハウス。

「ちげーよ!」

「これあんたが作ったの?」

「当たり前。俺しか知らない場所だし。」

「私は知ったよ?場所。」

逃げ場なのに私、知っちゃったし……

「お前だけ特別。」

黒王子は私の頭をポンポンとする。

何よ。かっこつけちゃって!

何が「お前だけ特別」よ!

「なぁ…名前は?」

「中山姫!あんたは?」

「カイヤ。アリスト・カイヤ。」

ん?アリスト?

どこかで……

「ああぁぁぁぁ!」

「な…なんだよ!…大声だしやがって!」

「マキアとどうゆう関係?」

まさか夫婦とか?

王子だし!

「どうゆう関係って兄弟だけど?」

「え?」

きょう…だ…い…?

「結婚してないの?」

「はぁ?なんで兄弟で結婚しねぇといけねーんだよ!」

普通思うでしょ?

てゆうかそんなに怒らなくてもいいじゃない!

「おい!姫!」

「な…何?」

隼人意外に名前を呼ばれれた事ない私は思わずびびる。

「なんでそんなびびってんの?」