少しすると
階段を上る音がして
聡が戻ってきた。


「オッケーだって!
奈美ん家は?」


「こっちもオッケー☆」


「そっか、よかった。
なんか母さんさぁ、
奈美が泊まってくって言ったら
はりきって料理してたぞ。」


「ホントにー!?
奈美は幸せ者だぁ♪」


「できたら声かけるって
言ってたから
それまでテレビゲーム
やらねぇ?」


「いいけど、なんのー?」


「これこれっ!」


聡が手にしたのは
リズムに合わせて
体を動かすゲームだった。