「よっ!
早かったじゃん。」


聡が家の前に出て
待っていてくれた。


「そぉ?
自転車とばしてきたからねぇ。」


ホントのことを言うと
久しぶりに自転車に乗ったから
転ばないかどうか
ヒヤヒヤしながら
乗ってきたんだけど。


「奈美って自転車
乗れたんだぁ。(笑)」


「自転車くらい
乗れますからっ!(笑)
そういう聡が
乗れないんじゃないの?(笑)」


私は言葉で
お返しをした。


「俺?
俺は自転車に乗ると
すごいんだからなぁ!
奈美知らないだろっ?」


「何がすごいんだか。(笑)」


私たちは笑いながら
聡の家に入っていった。