しばらくすると
先生は教室から
出ていった。



「奈美ったら
何大きな声出してんの?」

真紀が聞いてきた。


「だってだって!
あの人がいたの!!」


「何言ってんの?
夢でも見てたんじゃない?」


「ホントだって!
さっき廊下歩いてたもん。」


「マヂで言ってんの?」


「マヂだからっ。」


「ってことは
この学校の生徒!?」


「見たことないから
転校生とか?」


「すごい偶然じゃん。」


やっと信じて
くれたみたいだ。




私はおもいきって

「昼休みに
探しに行かない?」

とみんなに聞いた。


「行こっか。
どうせ暇だし♪」

と、愛。


「そうだね。」

と、由希。


「しょうがない。
真紀も行きますか。」

と、真紀。


「じゃあ決定☆
楽しみだなっ♪」


私は昼休みのことばかり
考えていて
授業なんて上の空だった。

チャイムがなるたびに
昼休みが近づいてきて
私は一人でワクワクして
テンションが上がっていった。