オッケーしたものの
体育館へと
近づいていくにつれ
歩幅が小さくなっていく。

うぅ…怖いよー。

寒気してきたかも。


「奈美?
お前足止まってんぞ。」


あっ、ホントだ。
いろいろ考えてるうちに
歩くのやめちゃってるし。


「ごめんごめん。
よし、行こっか。」

なんて口では言うけど
足がガクガクなってるし。


「大丈夫か?
やっぱやめとこうか?
クリアしたら
ご褒美あげようと
思ってたんだけどな。」


「ホント?
奈美頑張ろー!
えいえいおー!!」

『ご褒美』って言葉に
やられちゃった。

私って
バカすぎるわ…


「そうこなくっちゃ!
いざ、しゅっぱーつ☆」

悟ってば楽しそう。