「なんで嘘つかねぇとイケねぇんだよ」


「だって…」


なんで?


なぜか涙がポロポロ落ちる



「…美優、お前はどうなんだよ」

「わかんないわよ…」


優雅は一歩一歩こちらに近づく



「来ないでっ!」



「私は、死ぬの…」


「美優、お前、記憶喪失は嘘だったんだな…」



私はなにも言えない


本当だから…。



「文化祭のとき、お前が飛び降りたとき、俺は自分を恨んだ
どうしてあの時美優を一人にしてしまったんだ、
どうしてあの時美優を助けられなかったってな…。」



「……」



「お前はもう一度俺を苦しめるのか?」


「……」


「美優、こっちに来い」


「……」



「ねぇ、私に生きろって言うの?私にもっと苦しみを与えるの?
私は楽になりたい、自由に…なりたい…」


「俺がお前を幸せにしてやる」