どうして彼女が緑を赤というのか 、

僕がおかしいのか

彼女がおかしいのか

彼女が僕をからかってるのか

言葉にできないようなもやもやが 心に広がって

僕はそれを振り払うように走った

なぜ僕が彼女の病室にいたのかは 覚えていない

僕と彼女の記憶はそれだけだ

だけど

名前しか知らないおかしな彼女の 世界は

美しく

とても繊細で

なぜだか悲しい気がした―――