「どうしてこの葉っぱは赤色なの ?どうしてあのりんごは黄色なの ?君の描く絵はおかしいね」

まだ幼い僕は絵を書く彼女にそう 話しかけた

彼女は首を傾げて、少し嫌そうに 言った

「この葉っぱは緑、あのりんごは 赤色よ」

彼女も幼く僕が好奇に寄ってきて 嫌だったのだろう

皮肉を込めた声で

「 おかしな事を言い出す男の子

これぐらいの色もわからないの? 」

と言って僕のことをクスクス笑った

僕は馬鹿にされたみたいでムキになって

「あのりんごは黄色だよ!このチ ューリップの葉っぱだって赤色に なってる!花だってどうして緑なの?!

………おかしいのは君だっ!!」

そう言って僕は彼女に詰め寄った