式場へ着くと、舞台のすぐ横の生徒会が座る席の隣。

ひときわ、豪華な椅子に座る女の子がいる。

「かわいい…」

悠太はふいに呟いた。

腰まで伸びる長い黒髪

足を組むことによって際立つスラリとした長い足

モデル顔負けの抜群のスタイル

そして、なんといっても顔、顔、顔!

パチッとした二重に薄い唇すっとした鼻筋。

まるで二次元から飛び出して来たようだ。

「グフフ、グフ。」

「気持ち悪いわね。何よ、あんた。」

「うっせーな。おい、あの女の子誰だよ?」

「は?あんたそんなことも知らないの?
あの子は新入生代表よ?」

怪訝そうな顔で悠太を見た。