「先輩、私実はカラオケボックスって初めてで―…」
「ふーん。で、何時間にしたの?」
「あっ、お勧めされた、この8時間パックを―…」
「そんなに二人で歌えねーよ」
「です……よね」
「ま、いーよ。歌の練習に飽きたら、もっと違う事教えてやる」
「―…っ!?」
「中間テストの勉強でも教えてやろうかと思ったんだけど―…海音、何想像してたの?」
「べ、別に……な、なにも……」
カラオケボックスもついに。初めては、いーちゃんとかと思っていたのに、月島先輩とだった。
今度は、いーちゃんを私から誘えそう。
「声、バテずに出る様になってるな」
「本番も近いので……練習してますから」
区切りにしないといけないと思っている、ステージの日まで後僅か。