もう少し、後少しだけ。
そんな気持ちで一日、一日が過ぎていく。
学校がある日は月島先輩が迎えに来てくれて、放課後は芹沢先輩、小栗先輩も一緒にバンドの練習。
家では月島先輩が作ってくれた体力作りの為のメニューも頑張ってる。
私のいきなりのイメージチェンジに難色を示していたパパは、〝それ以上、髪の毛も化粧も派手にしないこと”とは言われたけど前よりも少し理解してくれてる気がした。
私が何かに一生懸命になってる、って、感じてくれたからかな―…
そして、ゴールデンウィークや休日は沢山の時間を月島先輩と過ごした。
「なぁ、あれ、お前に似てるよな」
「ウサギですか??」
「特に、あの小屋から出てこない白いヤツ。可愛い」
「か―…かわっ―…!?じゃ、じゃあ月島先輩はあそこの―…」
「何でゴリラなんだよ」
「ち、違いますっ!あそこの豹です!!」
動物園。