『明日、朝は迎えにいけないけど、放課後は俺の家で集まることになってるから』


昨日の夜、そう月島先輩から連絡があった。

月島先輩から連絡があってすごく嬉しいはずなのに、綾さんのこととか、宝条さんのこととかで、うしろめたさがあって上手く会話が出来なかった。


下のテラスで、月島先輩と待ち合わせることになっている。

終礼がおわると、いつもよりも重たい足でテラスに向かった。


「朝、迎えに行けなくてわるかったな」


テラスにいたのは月島先輩だけで、会うとそう謝ってくれた。

それにも、心苦しくなる。


「あの、芹沢先輩と小栗先輩は……」


「先に俺ん家に行ってるって」


そっか……

先輩達のことだから、気をきかせてくれたのかな、なんて思ってしまう。