〝もっと”月島先輩への想いが募って行ったってこと―…


「実は先週ね、私の想いを伝えたの。思い出の場所で―…」


「思い出の場所―…」


どうしてだろう。まだ、それだけしか聞いていないのに心がざわめいてる。


「ええ。幼馴染だった関係が変わった、私にとっては思い出の浜辺があってね」


「浜辺……」


その言葉を聞いた瞬間、ドクンッと大きく心が波打った。

心のスクリーンに映るのは、よく唄を歌った大好きな浜辺の映像。

そして、初めて月島先輩と出逢った日のことを思い出す。