砂浜に座って、何度も月島先輩達の関係性を考えてる。

さっきの宝条さんの言葉だけだと三年前の事件の細かい部分までは分からなかったけど、ただただ今、私が月島先輩の彼女である事が間違いな気がしてならない。

抱きしめられたり、キスをされたり、〝好き”だとか言われても、どうして月島先輩みたいな人が私なんかを彼女にしてくれたのか理解できない。

私に恋愛経験がないから、そう感じてしまうだけじゃない。

私が月島先輩と出会って彼女にまでなったことは本当に真珠の魔法で、魔法が解けてしまえば私のことなんて見向きもしなくなる―…

本当はこんな事、考えたくない。

月島先輩の側に居られることが幸せすぎるから。

だけど、


「最低……っ」


そんな偽りの幸せにしがみつく私は最低だ。


そんな想いのまま、ポケットから小瓶を取り出す。

真珠は後二つ。