「じゃあ、また。トレーニングも頑張って」 芹沢先輩が三年生の階へと昇っていく。 一時間目がもう始まってしまうから、私は生物室へと急ぐ。 だけど、〝アヤ”っていう名前が頭から離れない。 続けて名前を聞いてしまう程、アヤさんは月島先輩とお似合いのカップルだったのかな……なんて思ってしまう。 嫌な気持ちが湧いてくる。 嫉妬って、こんな気持ちを言うの? 初めての恋だから分からないけれども、胸が痛む。