二年生の階に着くと、


「じゃあ、また連絡するか、そっちのクラスに寄るから」


「わかりました……」


月島先輩といったん離れ離れに。

二人で歩いている時は月島先輩がいるっていう安心感がまだあったけど、一人で注目を浴びないといけなくなると思うと気が重い。

また小谷さん達に何か言われるんじゃ……って思う。

教室に入ると、みんなの視線が一気に私に向けられる。

色んな視線がごちゃ混ぜ状態。

自分の机まで辿り着いた時、


「……っ」


小谷さんと目が合ってしまった。しかも、その隣には前園さんもいる。

何も言われません様に、そう思うけど、


「最近、やけに注目浴びてるよねぇ～前の席のヒトぉ」


「ホントホント、あの月島先輩にどうやって取り入ったのかなぁ～？」


明らかに私に聞こえる様に会話を始める二人。

〝また”って思ったけど、何も聞かなかったことにして私は席に着く。