こんな風に学校への道を歩く日が来るなんて思ってもいなかった。
幸せそうな恋人たちを目で追いかけるだけだったのに。
ふと、周囲を気にすると、みんなが月島先輩と私を見ていた。
「えー!?月島先輩が女と……??」
「誰っ?誰と?」
「ほら二年の、あの噂のコじゃない?」
「本当だったんだぁ~…」
「しかも、手!繋いでるし~!」
あちこちから視線が向けられて、色んな声が聞こえてくる。
だけど、おどおどしてしまう私とは対照的に月島先輩は気にする様子もなく歩いてる。
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