「で、で……?それから?」
「それから今日は―…」
いったん呼吸を整えて、一時間目が始まる前に起こった、屋上へ上がる階段での出来事までを話した。
「―…というわけで……」
「な、何だか、展開が早すぎて……とにかく驚くしかないって言うか……」
「だよね……」
自分でも展開が早すぎてパニックになってる。
願った事が次々に叶うから、本当に驚いてる。
ただ、いーちゃんにその事は、やっぱり言えない―…
「もう少女漫画の世界じゃんっ!いや~私も今日、実際に海音のイメチェン見てすっごく可愛くなっちゃってるから何かあったとは思ってたんだぁ~月島先輩にキスされたのも納得出来るよ~!」
いきなり私の手を両手で握りしめて、いーちゃんが瞳を輝かしてる。