〝彼女になりたい”と願って、また学校に戻った私。
二時間目の授業から出て、三時間目、四時間目と真面目に授業を受け、昼休みになった。
人気の無い裏庭の芝生の上で、いーちゃんとお弁当を食べながら、新たに起こった月島先輩との一連の出来事を話した。
「キス!?月島先輩と!?」
「いーちゃん……っ、声が大きいよ~…」
「だってキー…」
「いーちゃんっ!!」
私の話を興奮気味に聞いていた、いーちゃん。“帰り道キス事件”のところで、興奮度マックスになったのか突然大声で叫んだ。
私は慌てて、いーちゃんの口を塞ぐ。
「ごめん、ごめんっ、つい……」
いーちゃんも周りに誰もいないのを慌てて確認して、私に謝ってくれる。