「お前―…もしかして、秀海の月島じゃ……」


足を痛めてる様子の男のヒトがまだ立ち上がれない体制で月島先輩を見上げて、そう言う。


「だったら?」


見下ろしながら、冷たく返す月島先輩。

あまりにも冷たい瞳をしているから、私も身体が震えてしまう。


「お前―…っ、こんなことしていいのかよ!?また、三年前みたいになっても知らねぇぞ……!」


「余計なお世話だよ。別に今はこれ位の事、何の支障もねぇよ」


フッと、月島先輩が鼻で笑う。


「くっそ……」


「もうやめとけ……!い、行くぞ」


二人とも、よろけながらも何とか立ち上がり、


「調子にのんなよ……」


ボソッと吐き捨てる様に呟いて月島先輩を睨むと、立ちさっていった。