日もだいぶ沈んで、辺りは薄暗くなってる。
それもまたイヤな感じがしてしまう。
「あのっ私、急ぐんで―…」
早く帰らなきゃ、って思う。でも、
「ちょーっと、待ってよ」
もう一人の男のヒトが私の進行方向をとっさに塞ぐ。
「ねぇねぇ、キミ高校生でしょー?」
「は、はぁ……」
「俺らは、そこの商業高校の三年なんだけど、キミは~?」
「……」
「教えてくれないと通さないー」
「しゅ、秀海……です……」
迷ったけど、通さない、って言うから、渋々答えた。
なのに、
「マジ?あそこ可愛いコ、多いよね?ラッキー、友達になろうよ」
「そうだ。今から秀海の友達集めてさ、合コンしよ、合コン」
なんだか、通してくれない雰囲気。