「だいじょうぶ?こんなんじゃ、ゆっくりお弁当も食べれないよね……?」
「うん、まぁ……でも、食べないとお腹空くから……」
いーちゃんに心配させたくないけど、どうしても表情がこわばっちゃう。
「いただきます……」
とお弁当を口にするけど、味もよくわからない。
「本当は授業の移動時間でも海音のトコに来たかったんだけど、来れなくて―…ゴメンね」
「ううん。こっちこそゴメンね。心配させちゃって」
「もぉ、四限目のあと、教室飛び出して来たから~」
そんな風に心配してくれる、いーちゃんの顔を見ると、朝から張り詰めていた緊張の糸が少し解ける。
安心して、ちょっぴり泣きそうになった。