一限目から四限目まで長かった。

そして、待ちに待った昼休み。


「ちょっと海音!こっちのクラスでも、すっごい噂になってるよ!」


物凄い勢いで、お弁当を片手に飛んできたのは、いーちゃん。


「う、うん……よくわからないけど、みんなの視線がこわくて……」


そう言う今も、廊下から教室を覗けるガラス窓からは、他のクラスや、上級生、下級生までもが、偵察と興味本位を織り交ぜた視線で私を見ている。

朝のHRが終わってから、4限目の授業が終わるまで、授業と授業の間の移動時間はずっとこんな状態。

これはどう考えても自意識過剰ってわけではないよね……