「梨華…俺がずっと傍にいてやる…。」

「緋呂……っ。」


ヤメテ…

そう思わずにはいられなかった。

…どこかで期待してた


いつか…自分だけを見てくれるんじゃないかって。


でも…無理なんだ。
緋呂くんは梨華にフラれても尚、ずっと変わらず好きだったんだ


覗かなくても…二人がなにをしているのかなんとなく想像は出来た。


きっと抱き合ってるに違いない…


愛しそうに笑う緋呂くんの笑顔が目に浮かぶ。


私は何もかもが嫌になって逃避するかのように耳をふさいだ。