「俺、かき氷買ってくるわ!陽菜ちゃんそこら辺座ってて。」

「わかったあ。」


緋呂くんに言われた通り、私はそこら辺にあるベンチに座った。


ふと周りを見渡すとカップルの姿があちこち見えた。

幸せそうに笑い合う二人を見ながら私もいつか…なんてそんなことを考えた。


「遅いな…緋呂くん。どこまで買いに行ったんだろ?」


あれから10分。だけど緋呂くんが帰って来る気配はない

「ちょっとそこら辺歩いてみよ。もしかしたらいるかもだし…」


私はそう言ってベンチを後にした。