「…浴衣似合ってんじゃん//」


…ん?
なんで顔赤くなってんの?


「彗斗顔赤いよ?」

「みっ見んなっ!」


そう言って彗斗は背中を私に向けた。


(風邪でもひいたのかな?)

そんなことを思いながら彗斗の背中を見つめていた。


「こんな奴ほっといて行こっ」


そう言って緋呂くんは私の腕を掴んでホームに向かって走り出した。


「あ!緋呂っ!置いてくな!!」


緋呂くんに腕を引っ張られながら緋呂くんの背中を見つめた。



あの時と変わらない大きな背中…


きっと変わってしまったのは私‥



もう、あの頃みたいに緋呂くんのこと゛友達゛とは思えないの。